鉄が"変身"するぞ
【解説(かいせつ)】3.なぜ、暖かくなるの?

使い捨(す)てカイロの中身を出すと、すぐに暖(あたた)かくなっていったよね。

直接(ちょくせつ)指で触(さわ)るとかなり熱い感じになる。

色は黒っぽい色だね。さらさらした感じだ。

でも、半日~1日そのままにしておくと、固(かた)まった感じになって、色も赤っぽくなったぞ。

もう1つのカイロを暖かくしてからビニール袋に入れると、しばらくするとだんだん冷えてくる。
ビニール袋から外に出せば、ふたたび暖かくなる。
そして、最後に、カイロの中身を外に取り出すと、赤っぽい色の固まりになっているね。

これは、鉄が錆びていくと同時に熱を出していく性質(せいしつ)をうまく使ったものなんだ。

カイロの中身は、砂鉄(さてつ)、鉄の細かい粉(こな)だ。
そこに水分を吸収(きゅうしゅう)しやすい粉も入っているんだ。

鉄が空気に触れると、酸化鉄(さんかてつ)になるんだったよね。その時に錆(さ)びていく。
と同時に、熱も出すんだ。この熱を酸化熱というんだよ。

錆びやすくするために空気中の水分を吸いやすいものが入っていて、より錆びやすく、つまり酸化しやすくして、酸化熱を出させているのが、使い捨てカイロなんだ。

酸化は、酸素が必要だから、その酸素をなくしてしまえば、酸化しなくなる。暖かくならなくなるということだね。

ビニール袋に入れると、やがて温度が下がっていったのはそのためだ。
この方法を知っていると、いったん、暖かくなったカイロを途中(とちゅう)で止めて、また使えるようになるよ。

最後に袋から取り出すと、ほら、赤錆に変わった鉄の粉だらけだったでしょ?
もう酸化しないから、暖かくなることはないよ。

※通常(つうじょう)の錆びていく過程(かてい)では、時間がゆっくりであり、ほんの少しずつ酸化が進むため、熱は感じられません。