鉄の未来、町工場の未来
日本の鉄~全国の"鉄の町"を知ろう

鉄と魚とラグビーの街(まち)

岩手県釜石(かまいし)市

釜石(かまいし)で鉄鉱石(てっこうせき)が発見されたのは江戸(えど)時代中期のこと。

その後、盛岡(もりおか)藩士(はんし)の大島高任(たかとう)が洋式高炉(こうろ)を築造(ちくぞう)、鉄鉱石を原料とした鉄づくりに挑戦(ちょうせん)し、1857年、日本で初めて高炉で溶(と)かした状態(じょうたい)の鉄を取り出すことに成功しました。
このことにより、大島高任は「日本近代製鉄の父」と呼(よ)ばれています。

日本最古の釜石の製鉄所は1880年に官営(かんえい)で創業(そうぎょう)しました。
明治初期までに13基(き)の高炉が築(きず)かれ、当時の洋式高炉跡(あと)や鉄鉱石の採掘(さいくつ)現場(げんば)が残る「野鉄鉱山」は、2015年ユネスコ世界遺産(いさん)に登録されました。

一旦(いったん)閉鎖(へいさ)されたのち、民営(みんえい)となり、釜石鉱山(こうざん)田中製鉄所、旧日本製鉄、富士(ふじ)製鐵(=製鉄)、新日本製鐵、新日鉄住金などと変遷(へんせん)し、現在は日本製鉄東日本製鉄所釜石地区となっています。

高炉の閉鎖や東日本大震災(しんさい)の被害(ひがい)などがありましたが、現在(げんざい)も線材事業と電力事業を行っており、関連の町工場も市内には多くあります。

富士製鐵時代からこの会社にはラグビー部があり、その強さから北の鉄人と呼ばれていました。

全日本選手権(せんしゅけん)でV7を達成した新日鉄釜石時代のラグビー部は、現在は地域(ちいき)密着型(みっちゃくがた)クラブチーム「釜石シーウェイブスRFC(ラグビーフットボールクラブ)」に変わり、漁獲量豊富な港があることもあり、「鉄と魚とラグビーの街(まち)」として発展しています。

橋野高炉跡

 

【参考にしよう】

釜石市立鉄の歴史館(かまいししりつてつのはくぶつかん)
https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2016101700037/

日本製鉄 東日本製鉄所釜石地区(にほんせいてつ ひがしにほんせいてつじょかまいしちく)
https://www.nipponsteel.com/works/east_nippon/kamaishi/about/history.html

公益財団法人 岩手県観光協会(こうえきざいだんほうじん いわてけんかんこうきょうかい)
https://iwatetabi.jp/special/hashino/