鉄の未来、町工場の未来
日本の鉄~全国の"鉄の町"を知ろう
伝統工芸「大阪浪華錫器(おおさかなにわすずき)」のまち
大阪府大阪市周辺
大阪浪華錫器(おおさかなにわすずき)は、大阪府大阪市周辺(しゅうへん)で作られている金工品です。
8世紀(せいき)頃(ころ)に日本に入ってきた錫(すず)の文化は、17世紀(せいき)には大阪で産業として興(おこ)り、昭和初期には300名以上の職人(しょくにん)が錫器作りに関わっていました。
原料の錫はかつて国内で採掘(さいくつ)されたものを使用していましたが、現在(げんざい)はタイ・インドネシアなどから輸入(ゆにゅう)しています。
錫は軟(やわ)らかく機械加工が難(むずか)しいため、ほとんどの作業を人の手によって行います。
職人の手による加工を行うために一点一点微妙(びみょう)な違(ちが)いがあり、金属(きんぞく)でありながら人の手のぬくもりを感じられます。
大阪浪華錫器に使用される錫は非常(ひじょう)に安定している金属で、耐久性(たいきゅうせい)が高いことも魅力(みりょく)です。また、酒の味をまろやかにするとされ、酒器や花器にも利用されています。
中世ヨーロッパでは
錫(すず)の食器は高級なものとして扱(あつか)われていました。
【参考にしよう】
錫器事業協同組合
TEL:06-6628-6731
大阪錫器株式会社(おおさかすずきかぶしきがいしゃ)
http://www.osakasuzuki.co.jp/enkaku.html
KOGEI JAPAN
https://kogeijapan.com/locale/ja_JP/list/?category=7
経済産業省 伝統的工芸品(けいざいさんぎょうしょう でんとうてきこうげいひん)
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/nichiyo-densan/index.html