鉄の未来、町工場の未来
日本の鉄~全国の"鉄の町"を知ろう

製鉄(せいてつ)遺跡(いせき)の町・北広島町

広島県山県郡北広島町

広島県北広島町には、約200か所の製鉄(せいてつ)遺跡(いせき)があります。

たたら製鉄を行った時に、砂鉄(さてつ)の中に含(ふく)まれた不純物(ふじゅんぶつ)である鉄滓(てっさい)(=スラッグ)等の散布(さんぷ)状況(じょうきょう)などから、その多くが旧(きゅう)豊平町(とよひらちょう)の南半部の太田川水系(すいけい)にあったことが分かっています。

この地域(ちいき)は、古くから山陽と山陰(さんいん)を結ぶ中継地(ちゅうけいち)として栄え、中世には砂鉄の産地でもありました。

このうち5か所の製鉄遺跡については発掘(はっくつ)調査(ちょうさ)が行われ、いずれも中世の製鉄遺跡であることが判明(はんめい)しており、まとめて「豊平(とよひら)中世製鉄遺跡」と呼(よ)ばれています。

この中の槇ヶ原(まきがはら)製鉄遺跡・坤束(こんぞく)製鉄遺跡・矢栗(やぐり)製鉄遺跡の3遺跡は、製鉄炉(ろ)の地下構造(こうぞう)がそれぞれ異(こと)なり、炉の大型化(おおがたか)に対応(たいおう)して地下施設(しせつ)が次第に深く大型化して近世たたらへ変遷(へんせん)するケースと、その一方で近世たたらへつながらない技術(ぎじゅつ)があったことがうかがえ、県の文化財(ぶんかざい)に指定されています。

道の駅豊平どんぐり村の側(そば)にある坤束製鉄遺跡では、当時の製鉄場の姿(すがた)をそのまま復元(ふくげん)展示(てんじ)し、「鉄のふるさと公園」として整備(せいび)され、また道の駅内の豊平民俗歴史資料館(とよひらみんぞくれきししりょうかん)にも関連資料が展示されています。

現在(げんざい)は、鉄鋼(てっこう)産業よりは、
農業・林業・観光産業で栄えています。
写真は無形文化遺産(いさん)の壬生の花田植(みぶのはなだうえ)。

 

【参考にしよう】
北広島町(きたひろしまちょう)
https://www.town.kitahiroshima.lg.jp/site/bunkazai/1778.html

広島県教育委員会(ひろしまけんきょういくいいんかい)
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/site/bunkazai/bunkazai-data-206121240.html