鉄の未来、町工場の未来
日本の鉄~全国の"鉄の町"を知ろう

日本最大の造船の地域「瀬戸内工業地域」

瀬戸内海(せとないかい)周辺

瀬戸内海(せとないかい)は農業・漁業・観光産業とともに、瀬戸内(せとうち)工業地域(ちいき)と呼(よ)ばれる一大工業地帯です。

造船(ぞうせん)業・繊維(せんい)工業・化学工業が代表的ですが、中でも鉄が活躍(かつやく)するのは造船業です。

日本の造船企業(きぎょう)別竣工(しゅんこう)量ランキングは、1位が今治造船(いまばりぞうせん)(世界4位)、2位がジャパンマリンユナイテッドで、そのどちらも瀬戸内に造船所を構(かま)えています。
つまり、瀬戸内工業地域は日本一の造船の町なのです。(2016年国土交通省調べ)

もともと瀬戸内はその地形や潮流(ちょうりゅう)から、国内向け・外国向けどちらの海運にもむいていました。

そのため古代から海運業が発展(はってん)していました。明治になると神戸に官営(かんえい)兵庫造船所がおかれ近代造船業が始まりました。

東京築地(つきじ)に川崎(かわさき)築地造船所(現在(げんざい)の川崎重工業)を興(おこ)した川崎正蔵(かわさき しょうぞう)は、1881年(明治14年)に神戸にも川崎兵庫造船所を設立(せつりつ)。

その5年後、官営兵庫造船所が川崎に払(はら)い下げられ、この地へ川崎兵庫造船所を集約、川崎造船所となり海軍向けの造船などを行ってきました。

終戦までに戦艦(せんかん)・空母の両方をを建造(けんぞう)した民間造船所は、国内ではここと三菱重工業長崎造船所の2か所だけでした。

戦後は石油化学コンビナートの発展(はってん)に伴(ともな)うニーズから、さらに瀬戸内工業地域の造船業は発展してきました。

大きな造船所と共に、中小の造船に関わる工場もたくさんあります。

実際(じっさい)に小型(こがた)の船を造る工場や、部品や関連資材(しざい)を造る工場など、造船に関わる人がとても多い町です。

大正時代の川崎造船所:国立国会図書館ウェブサイトより転載

 

【参考にしよう】

瀬戸内・海の路ネットワーク推進協議会
https://www.uminet.jp/know/detail.php?id=22

今治造船株式会社(いまばりぞうせんかぶしきがいしゃ)
https://www.imazo.co.jp/ship/

因島鉄工業団地協同組合(いんのしまてっこうだんちきょうどうくみあい)
http://www.chuokai-hiroshima.or.jp/data_interview_datail.php?action=defaultaction_show_detail&page=1&contentid=909